優しい狼と最強の彼女
プロローグ
認識
*久世夏紀サイド*
入学して、すぐのころ
あたしは、校内一という
不良と隣の席になった。
どんな奴かと思って
身構えてはいたけど、
あんまり、怖い感じがしなかった。
高校の不良なんて
こんなもんかと思った。
けど、金髪に近い茶髪が
とっても綺麗で似合っていた。
あたしも、茶髪だけど
ほんとに、栗色って感じ。
だからかな、
とっても綺麗で、
ちょっと、眼を奪われた。
あいつとは、こんな初対面だった。