LAST SMILE ~声を聞かせてよ~
……なんだよ。
笑うなよ、俺だって恥ずいんやから。
なぁ、麗華。
あの約束なんだけどさ、俺、守れそうにないわ。
ごめん。
どう頑張っても、もうダメなんだって、
自分の体だからわかんだよ。
俺が死んだら、もう笑ってやれない。
俺が死んだら、お前泣くじゃん?
お前のことも笑わせられない。
それだけは分分かるんだ。
ほんとごめんな。
だけど、俺がいなくなっても
出来れば笑っててほしいんだ。
恥ずいから口に出すとかしなかったけどな、
俺、お前が笑っててくれれば
きっと大丈夫だと思うんだ。
……泣くなって。
お前が泣いてももう、涙拭いてやれねぇからさ。
麗華。
俺の性格、わかってるやろ?
だから察してくれな?
俺、多分もう絶対言わねぇから!!
……麗華。
好きだよ。
これだけは忘れんなよ。
お前がさ、
この先どんな奴を好きになったって、
どんな奴と結婚したって、
俺、ずっとお前のこと好きだからな。
……やっと笑った。
うん。
その顔だ。
俺の言いたい事は以上!
無茶して体壊すなよ?
あと、口悪いのだけは直せ。
いつか後悔すっから!
お前ならどんな道に転んだって失敗はしねぇよ。
だから、笑えよ。
頑張れ。
……麗華、今までありがとな。
じゃ、元気で……―
~~♪~~