私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
階段の窓から外を見た。
「うぅ……、風がこない………」
この時期は流石に暑かった。いくら窓を開けたって暑い。
「おー、あれは三倉先生じゃん。
手、振ったらどうなるのかなー??」
そんなことをぶつぶつ言いながらぼーっと外を見ていた。
そしたら、見覚えのある人を見つけてしまった。
その瞬間、ふいに隠れたくなった。
けど、隠れられなかった。