私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
『………………はぁ!?』
蒼が思いっきり声を上げた。
しかも、手を口に当てて顔を真っ赤にして。
……………こんな顔、志乃には見せてないよね?
お願いだから、私だけ…そんな顔をして。
『………………バカかよ、お前は!
つーか!なに恥ずいこと言ってんだよ!!』
蒼の言葉が崩れてく。
慌てると言葉が荒くなる……んだよね?
「………蒼、好きだよ」
“好き”なんて………言えなかった。
けど、今は言いたいんだ。