私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
「バーカ。好きだし」
『…………絶対、恋愛っぽくねぇじゃん』
「本気だって!本当に!!」
『本当かよ………?』
少し拗ねたような蒼はいつもと違って
可愛かった。
そんな不器用っぽいとこ、好きです。
『…………今日は俺、奏太と話すから』
「分かった、分かった!
志乃は私に任して?」
『…………………ん』
そうして私たちは廊下に出て、話していたので
教室に戻っていった。