私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
「志乃さー、奏太とどうするの??」
私はすぐに本題に入った。
だって、それ以外のこと考えられないから。
『……………嫌われちゃったよね、私』
「え………?」
志乃は少し目に涙を溜めて、下を向いた。
多分それは思い込みだとは思う。
けど、“思い込みだよ”なんて言ったところでどうにもならない。
志乃自身が何かしないと……ね。
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