私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
その瞬間、ケータイのバイブが鳴った。
ディスプレイには“藤井蒼太”の文字が。
「もしもし……」
『おい、志穂………。どこにいんだよ』
「え、あう…………」
ここは………どこだ?
小さな………、お化け屋敷……っ!!
ひいっ!(入ってないのに)
「お、お化け屋敷……の近く………」
『あー、逆側……。待ってろよ』
蒼はそーゆーと、電話を切ってしまった。