私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
そんなこんなで、買い物を終え
本屋さんを出た。
「ごめんね、蒼ー。待たしちゃって」
『いいけど、別に。
俺がついて来ただけだし』
「ありがと、蒼」
私は素直にお礼を言った。
でも蒼は相変わらずスルーしてる。
なんか言ってくれてもいいじゃんー。
『まだどっか行くの?』
「ん?あー、じゃあちょっとフラフラぁ~っと」
そう言って上の階に上がった。