私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。



「バカにするなっ!!」


『分かった、分かった!』


私がバシバシと肩を叩くと、蒼は慌ててそう言った。


身の危険でも感じたんでしょ。


『悪かったよ。

そう怒んなって』


「怒るでしょっ!」


建物内ってことを忘れて、叫んでしまった。


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