私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。
『…………あれ?蒼太?』
その声を聞いた瞬間、体が強張るのが分かった。
なんでいるの……?
最初、見つけただけで良かったのに……!
『あ、やっぱり蒼太じゃん!
え……、隣にいるのって……片山?』
クラスの男子。別に嫌いとかじゃない。
ただ、今会いたくなかったんだ。
だって理由は1つ……。
『片山…………………
志乃の方??』
この格好だから。