運命の二人~白と黒の物語~
武志はため息をつきながら、
「おまえは、デリカシーがねえなあ。」と言った。

「ご、ごめん。だって。」
私は俯いた。

「いや、いいよ。びっくりしたよな。」

武志は優しく言って、私の頭をポンポンと叩いた。

ちょっと座ろうぜとベンチに誘われて、二人で並んで座った。

距離はさっきより近いけど、目を見て話せるのは嬉しい。

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