運命の二人~白と黒の物語~
凛々は話を聞いて疑問が湧いた。

「じゃあ、私は?地上界が私の世界でないのなら何故そこで生きられたの?ちゃんと家族もいたわ。」

「地上界とどうやって“契約”をしたのかは私にも分からない。リリー・ルゥ。君は輪廻転生を繰り返していた。
天界人である君には本来許されない事だ。」

ジャスティスは一息つくと凛々を見た。

「魔界に入る時、大きな門をくぐったね。その時姿が変わったはずだ。
魔界に戻る為に。」

ジャスティスは最後の一言を慎重に伝えた。

前回のように怒りを暴走されたらまずい。

凛々を見ると、混乱しているのか下をむいて黙っている。



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