運命の二人~白と黒の物語~
私、魔法使いになっちゃったよー。

凛々はハアハアと肩で息をした。

確かに子どもの頃、一度はなりたいと思うけど、現実になれるなんて、頭がついていかない。


もしかして空も飛べちゃうんじゃないの!?

気持ちを集中させるとフワリと身体が浮いた!

「キャアアァ!!痛!」
集中が乱れたとたん、30㎝程浮いた身体はバランスを崩し、床に落ちた。

「いたたた。使えるからって、上手に出来るかは別なのね。」

凛々はお尻を擦りながら立ち上がった。


ドキドキしてどうにも気持ちが落ち着かない。


…お風呂入ってこよ。

凛々はクラクラする頭を押さえてお風呂に向かった。


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