不機嫌でかつスイートなカラダ ベリーズ文庫版
私の答えを聞くまでもなく、着ていたTシャツを脱ぎ捨てて、布団の中に入ってきた。


「卓巳君……」


なにも身にまとっていなかった私の体に、卓巳君の指が触れる。

胸の先を刺激され、「んっ……」と甘い声を出してしまった。

すぐに卓巳君のペースに飲まれ、彼の指や舌の動きに反応する。

体の芯が疼いて、もうたまらなくなる。


「卓巳君、もう……シテ?」

「大丈夫? ツラくない?」


体調を気づかってくれているのか、卓巳君は心配そうに私の顔をうかがっている。


「うん。平気。でも、手を握ってて?」


さっきの夢のせいかな、まだ胸の奥に残る不安感。

涙腺もうるうると緩む。


「いいよ」


卓巳君は指を絡ませるようにして、私の手をギュッと握りしめた。

そして、じわりと私の中に入ってくる。


「……んんっ」


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