レンタルな関係。

「ごめんごめん」



背中を撫でる流川の腕のなかで、



「…ぅぅ…ぇ…」



カエルと流川にしがみついたまま、嗚咽の治まらない私。


しかも自分からしがみついてるなんて…


かなり情けない…



「まさかこんなに驚くとはな」



つぶやいた流川は。



「悪かったな」



言って。


ゆっくり背中を撫でる。

 
時々、ぽんぽんと軽く叩いて、


子供をあやすみたいに。



「幽霊なんているわけねーだろ。いると思うからビビるんだぞ」



髪を撫でて、



「ごめんな」



耳元でささやく。



「泣くなって」



両手で顔を包んだ流川は。


私を向き直らせて、親指で涙をぬぐった。



「鼻水出てるぞ」


「……」



ひとこと余計なんだって、あんたは。



「泣くとブスだな」


「ぅぅ…」


「いや、」


「…?」


「まあまあ可愛いか」


「…///」



怒りたいのに…怒れない。



くぅぅ…


なんなの? 今日の流川は。


調子狂う。


まだ、酔ってる。絶対。


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