レンタルな関係。

「ぷ」

「笑うな」

「ぷぷぷ」

「本気だぞ」

「うん」

「うん、て。ホントにするぞ」

「うん」

「……」


 流川の向こう。

 青い空。

 飛行機雲はいつのまにか消えていて。

 代わりに、光の筋が挿していて。


「されたくなかったら、黙ってろ」


 太陽を背負う流川は。

 はねる水しぶきを受けて、眩しくて。


「いいよ」


 もしかしたら私。
 

「キス、しても」


“お前は絶対、俺に惚れる”


「…いいよ?」


 当たっちゃうかも。

 流川の予言。


「っていうか…」


 悔しいな。

 でも。


「…して」


 言っちゃってるし。


 は…恥ずかしい…

 
 言いながら。

 ドキドキしてしまって。


 真顔で私を見おろしてる流川の顔から、視線をそらす。


 うわ…うわわわ…

 言っちゃった。

 言っちゃった。



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