離れない手
うん!!


「おい。早く開けろ」


急かす龍弥。


「開けるわよ」


OPENのボタンを押すと、ヘッドライトがピカッと光る。


開いたら、次は左手を離して……って。えっ!?


龍弥は私の左手を離さないまま、右側の運転席に行き、ドアを開け、乗り込む。


あんた運転しないんじゃないの? 飲酒運転はダメ……。


龍弥は運転席をスルーし、隣の助手席に座った。


そして、私は運転席に座らされた。


ウソ……。


「手、離すと思ったでしょ?」


馬鹿にしたような目で私を見る龍弥。


思うでしょ!!普通は思うでしょ!!


馬鹿にされる覚えないんですけど?



「ドア、閉めろ」
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