離れない手
誰が馬鹿にする奴の命令なんて聞くか!!


無視だ!!無視!!


「閉めない気か?」


はい、閉めませ~ん。


閉めたければ、自分で閉めれば?


「閉めないと……彼女、出られないぞ」


彼女? 出られない?


ふと横を見ると、隣の車の助手席に座るすごい形相でこっちを睨む彼女の姿が。


はあ!!


私は手を伸ばし、ドアを閉める。


すると、その1秒後ぐらいに隣の車のドアが目一杯開き、彼女が出てきた。



すごい形相でこっちを睨んだまま。
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