大好きなんです
いまいちあたしはよく分かっていないけど、優くんはにっこりと笑って楽しそうに続ける。
「ほんと、ベッドに、あ、別にソファでも床でもいいんですけどね、ボクの下に組み敷いて苛めてあげると、言葉では嫌がるのに体ではボクのこと求めてきて。
強気な肉食女子かと思えば純粋な女の子なんですよね。
証拠に、ボクがちょっと本気になったらすぐにイっちゃって、真っ赤な顔でやめてって哀願するんです。
……その顔が堪らなく好きなんで、やめてあげませんけど。
むしろもっと激しくしちゃって、いろんな意味で限界まで"なかせて"あげるんです」
長々ととっても嬉しそうに彼女の話をする優くん。
ちゃ、ちゃんとした意味は分からないのに、何故か分かってしまう……
うぅ……今、あたしの顔絶対赤い……
今までに感じたことがないぐらい熱くてたまらない。
「ま、ボクの話は萌サンにはちょっと刺激が強かったですか?」
ちょっとどころじゃないよ、優くん……
うぅ……聞く相手間違っちゃったかな。
しばらく顔の熱が冷めそうにもないよぉ。
「あははっ、ま!萌サンも頑張って下さいよ。
兄貴はボクと違ってもっと普通だと思いますから」
「ふ、普通って……」
そういうの分からないから、普通も何も分からないよぉ……
顔に手を当てると予想通り、熱い。
うぅ……早くおさまって!!
「あ、兄貴」
がチャリとリビングのドアの音と、優くんの声に大袈裟なぐらい肩が上がる。
う、うそっ、流!?
ひゃあぁ〜〜〜っ!!
こんな顔見せられないよ!!
「優、行くのか?」
「もう約束の時間だしね」
「ふーん」
二人が話しているうちに……
あたしはそろそろと流に顔を見られないようにリビングのドアに向かう。
「萌?」
ドキッ!!
「どうしたの?」
「あ、えと……」
ごめんなさい、流!!
あたしは何も言わずに洗面台のところへ向かった。