大好きなんです




「か、顔が熱い……」



リビングを出て洗面台に向き合うと、そこには真っ赤な顔をしたあたし。


手を当てるけど全然冷める気配がしない。



うぅ……恨むよ優くん。


それはまぁ……最初に聞いたのはあたしだけど。


リビング……戻りたくないな。


今流とどんな顔をして会えばいいのか分からない。


優くんは彼女さんのところへ行ってしまったし、優子さんと流星さんは用事があるとかで出て行ってから帰ってきてないし。


……あれ?つまり



「い、今この家にいるのってあたしと流、だけ……?」



ひゃあぁ〜〜〜っ!!


ボンッと更に赤くなる。


うぅ……意識しちゃうよぉ。


でも、流はさっきいつも通りだったよね?


意識しているのはあたし、だけ?


……ちょっとだけ残念。



「あれ、どうしてそんなこと思ったんだろう……」



残念なんて……まるで期待してるみたい。



「だ、だめだよ……」



これ以上考えたらますます熱くなっちゃう!!


と、とりあえず、ずっとここにいるわけにもいかないし、リビングに戻ろう。


ドキドキしながらリビングに行くと、流がテレビを見ていた。


ドキッと跳ねる心臓。


流……横顔、綺麗だなぁ。



「あ、萌……大丈夫?」


「ほへ?」


「あー、さっきおかしかったから」



う……やっぱり気づかれてた、よね。



「だ、大丈夫だよっ」



慌ててそういえば、流はそれ以上深くは聞いてこなかった。


よかった……ちょっと安心。



「優くんは?」


「彼女のところ」


「そっか」



やっぱり行っちゃったんだ……


となると、流と二人きり……



さっきの優くんの話をしたからか、流のこと、い、意識しちゃう。


でも、きっとあたしだけなんだろうな……


うぅ…恥ずかしい……





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