蜜は甘いとは限らない。【完】
すっとんきょんな声を出す寺島が可笑しくて吹きそうになる。
「はぁ?!お前、どうやったらそんなことになるんだよ?!」
「…流れ?」
「馬鹿か!」
うわ、寺島に言われるとか、ありえない。
てかあれほぼ流れというか勢いだったし。
兎に角葵にだけは継がせたくないって思ったらそうなったんだし。
「はぁ……それで?
今日俺は呼ばれたわけ?」
「うん」
「でも、それだけじゃねぇだろ」
「…やっぱバレた?」
不貞腐れたフリをして口を尖らせていれば寺島に頬を引っ張られた。
何気痛い。
「バレた?って、そんなことだけでお前が俺のことを呼ぶわけないだろ」
…あたしってどんな風に思われているのだろう。