お見合い 宏太朗 Ver
「あんまり突っ込んだ話も好きじゃないからな」

俊介もなんて事ないように話し続ける。

「あいつの言葉を一語一句拾いながら会話を進める事」
「あ、早口は絶対にダメだからな」
「お前人は合わせるの得意だから大丈夫。梢のテンポをしっかり掴めよ?」

テンポ?
「喋るの遅いのか?」

と訊けば、少しの間の後

「遅くはない。普段はな」

と俊介が答え、すぐに梓が口を開き

「明日は緊張状態だろうし・・・」

それだけ言って口をつぐんだ。
何だと2人見れば、梓と俊介が互いに視線をぶつけあっていた。

「何?」
「もしかしたら会話できねぇかも」

深く何かを考えるよう仕草でそう言う梓に

「・・・は?」

としか言えず。けどすぐに俊介が冷静に

「緊張してるだろうから、言葉詰まらせて喋れないかもしれない」

ありがたくない事を言ってくれる。
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