恋愛禁止(ホラー)
しかしその直後ハッとしたように表情を明るくかえて「で、でもきっと勘違いだよ」と、付けたした。


「あたし、竜季にメールしてみる」


いてもたってもいられなくて、あたしは携帯電話に手を伸ばした。


すぐにメール画面を開く。


「光本君には、相談しているの?」


「うん。竜季は男だから変な騒ぎにはならないと思って、昨日話した」


「そっか……」


あたしは【あの噂の事で明日話がしたいの】と、メールを送信した。


すると数分後【わかった。ツムギ、あまり気にし過ぎるなよ?】と、返事がきて、あたしはそっと息を吐き出したのだった。

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