ずっと、好きでいる。









そこには








『結(ゆう)』








と書かれていた。








ちょっと他人とは違う事情を持った、オレの家族。








そんなオレらを結びつける、大事な子。








そして『結』には








優子の響きも入っていて。








優貴の『優子も家族』という想い。







そんな優貴の想いを、嫌がる事もなく受け止める藍。








こんなに嬉しい名前は他にない。













「結ー。 良かったねー、お兄ちゃんに素敵な名前付けてもらえて」








『ありがとね、優貴』優貴に微笑むと、藍が嬉しそうにお腹の赤ちゃんに笑いかけた。








『優貴でかした』とオレも優貴を褒めると








「・・・・・・・・・・・・優貴と結で、ちょっと紛らわしいカモね」







と謙遜しながら、優貴が照れ笑いした。








コイツー。 可愛すぎるやろ。



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