ずっと、好きでいる。








『大事な話があるの。 会えないかな??』







「ゴメン。 バイト忙しくて時間作れない」







バイトが忙しかったのは本当。 だけど、田舎に帰るのが面倒だったという気持ちの方が大きかった。







それから何度か電話とメールがきた。






全部出なかったし、メールも返さなかった。






あの頃のオレは、東京の生活が楽しすぎて、いつまでも連絡をしてくる優子を『未練がましいな。 うっとうしいな』とさえ感じていた。






そして、携帯とメールのアドレスを変えた。






自分から優子との繋がりを断ち切った。







あまりにもガキくさくて、優しさの欠片もない行動だったと思う。
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