【短】大っ嫌いなアイツ
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「なぁ、隼人。お前と美咲先輩って付き合ってんのか?」


下校しようとしていた私はそんな声に足を止めた。


私はその声のしたほうに足を進めた。


気になる・・・。

私はダメだと分かっていても、体が勝手に動いた。


そんな私に神様が天罰を落とした。




「付き合ってねぇーよ。ただの幼馴染だよ。でも俺は・・・」


その後は聞こえなかった。

聞きたくなかった。

“ただの幼馴染”


その言葉が私の胸をむちゃくちゃに焦がす。


私はとにかく走った。


走って走って、走って・・・・



頬を伝う雫がオレンジ色に染まる。



そのとき私は決めた。


もう、隼人に笑いかけない。

もう、隼人に恋なんかしない。



隼人なんか“大嫌いだ”って・・・。


ーーーーーそう自分に言い聞かせた

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