水巫女の獣になった日
主従の契約を
「こいつが新しく契約を結ぶのか?」

「そうだよ、帝虎。"水に最も近い純血の人間"だからね。」

「は?純血?」

日向の言っている事がいまいち理解できない。

「そう。君の家系には一人も混血がいない。」

「いや、俺クォーターだし。」

俺は父方のじいちゃんはメキシコ人、さらに母親がイギリス人という、混ざりに混ざった子どもだ。

それを"純血"とはどう考えても呼ばないだろう。


「そういう意味じゃない。」
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