★短編集★
☆君にさよならを『NL+別れ話』☆
『なんで?』


口から零れた声は
あまりにも小さくて
誰にも聞かれることなく
空気に吸い込まれて消えた。


私はその場から
急いで離れた。


拓がお金持ちなのは
知っていたし、将来は
お父さんの会社を
継がなきゃいけないことは
薄々解っていたんだもの。
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