今宵月光の下で君と
僕は一瞬、自分が夢を見ているのか、それとも目覚めているのか分からなかった。





先ほどから屋根の上に登り、星くずをながめていたのだ。
星の光が何千年、いや何万年もかけて飛び、今僕の瞳孔を通り抜けている。
これ以上不思議なことがあるだろうか。





そんなことを考えているうちに、僕の全身、いや、そのずっと奥(魂というべきか)から何かがこみ上げてきた。


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