今宵月光の下で君と
彼女は遠い。
今頃はバスの中で眠っているだろう。
彼女を見送る時、僕は銅像やオブジェのようにかたまり、もう二度と君に会えない気がするんだ。




腕時計は午後八時。





星たちは何かをささやいているように、か弱い。
コンペイトウのようだ。
あの、月の隣の星は何ていう名前だろう。僕は知らないが、きっと大げさな名前があるのだろう。
あのオリオン座はどうだろう。
素敵なベルトをしめて、さぞかし気分がいいだろう。
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