幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



「何?」

「愛想わる!つーかスッピンか?色気ゼロだな」


隣の家の玄関先。

照りつける太陽が眩しくて、キュッと目を細めた。


「はい?っていうか何の用?」


だけど目の前のこいつ、みのりは不機嫌そうな顔で俺を見ている。



「どうせヒマだろ?ちょっと出てこいよ」

「ヒマじゃないし」

「どう見てもヒマそうじゃん」

「勝手に決めないでよ」

「じゃあ何か予定あんのかよ?」

「…ある。DVD返却しに行くの」


ああ言えばこう言う。

みのりは昔っからいつもこうだ。


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