幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜


そしてーーー。



「じゃーな!」

「おー!」


駅前の噴水広場の前。


ヒラヒラと手を振るハルと、こっちを振り向くことなく歩いていくユリ。

それから…俺の隣に立つ岡崎。


俺たち四人はそれぞれそこで別れて。


「ごめんね、なんか…」


岡崎が気まずそうな顔でそう言うと、何故か静かな空気が流れた。


「ううん、大丈夫」


何て言えばいいのか分からないけど。



「自転車どことめてる?とりあえず取りに行こうか」


俺がそう言うと、岡崎は笑顔でうんと頷いた。



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