恋を奏でる軽音部
八つ当たり
部室の電気もつけずに、1人でしゃがみ込んで泣いた。
頭から消えない、あの残像。
キス…してた。
知らない女の先輩と、キスしてた。
先輩の表情は、カーテンのせいでよく見えなかったけど…。
もう、やだ。
こんな辛いの…。
もう、いっそのこと嫌いになりたい。
先輩のことなんか、忘れてしまいたい。
なのに、どうして…?
もし、先輩が他の人のものだったとしても、
きっと想ってしまうだろう。
もう、止めることはできない…。