180゜の世界
「莉亜ちゃん、何かあったら何でも言ってね?」
母は、私の荷物を取りに、病室を後にした。
その少し後、病室のドアがトントンと音を立てた。
「はい?」
返事をすると、静かに扉が開いた。
そこには、あの男・・・・・黒崎忍がいた。
「...だい、じょうぶ、か?」
外国人か、ってツッコミたくなるようなカタコトな日本語。
「命に別状はないわ。ただ、脊髄損傷で下半身麻痺だって。」
私が憎たらしく笑うと、男は謝るどころか...ニヤッと笑った。
「俺を、訴えるなり、殺すなりなんでもしてくれて構わない。」
男は立ったまま、儚く笑った。
「・・・する訳ないじゃない。あれは、私が勝手にやったんだから。自業自得・・・。」
すると男が、私の頬を指でなぞった。
私、泣いていたみたい。
「俺の名は、黒崎忍。忍でいい。」
彼は優しく微笑んだ。
それに、胸がドキッとした。
母は、私の荷物を取りに、病室を後にした。
その少し後、病室のドアがトントンと音を立てた。
「はい?」
返事をすると、静かに扉が開いた。
そこには、あの男・・・・・黒崎忍がいた。
「...だい、じょうぶ、か?」
外国人か、ってツッコミたくなるようなカタコトな日本語。
「命に別状はないわ。ただ、脊髄損傷で下半身麻痺だって。」
私が憎たらしく笑うと、男は謝るどころか...ニヤッと笑った。
「俺を、訴えるなり、殺すなりなんでもしてくれて構わない。」
男は立ったまま、儚く笑った。
「・・・する訳ないじゃない。あれは、私が勝手にやったんだから。自業自得・・・。」
すると男が、私の頬を指でなぞった。
私、泣いていたみたい。
「俺の名は、黒崎忍。忍でいい。」
彼は優しく微笑んだ。
それに、胸がドキッとした。