180゜の世界
第四章
忍び寄る病魔
あれから、すぐに莉亜は病室に戻され、今は静かに眠っている。
俺は、赤松さんと二人で向かい合っている。
「最近、神崎さんの様子がおかしいんです。」
なんとなく感じていた。
「咳がひどかったり、顔色が悪かったり・・・、
ストレスか、睡眠不足かしらね・・・。」
赤松さんは、手のひらを頬に当て、何かを考えていた。
俺は、ただのストレスじゃない気がする。
「少し、休養を取ろうと思います。
早く治したい気持ちがいっぱいで、焦っちゃったのかな。
なので、忍君。神崎さんを支えてあげて。
あなたが一番の理解者だと思うから。」
赤松さんも理解しているんだ。
母親は、娘を理解していないことを。
「はい。・・・あの、莉亜の親って・・・。」
「あれから、来てないわね。
・・・・前、神崎さんが暴れてからショックなんじゃないかな?
・・・・あの人、神崎さんの事何にも分かってない。」
赤松さんは唇をかみしめていた。
俺も共感した。
俺の親も、莉亜の親も、
世界中にいる、子供の親も
きっと、子供の事を何も分かってはいない。
きっと、子供の同級生や、友達、
はたまた先生の方が、子供を理解している。
現実は、こんなもんだ。
俺は、赤松さんと二人で向かい合っている。
「最近、神崎さんの様子がおかしいんです。」
なんとなく感じていた。
「咳がひどかったり、顔色が悪かったり・・・、
ストレスか、睡眠不足かしらね・・・。」
赤松さんは、手のひらを頬に当て、何かを考えていた。
俺は、ただのストレスじゃない気がする。
「少し、休養を取ろうと思います。
早く治したい気持ちがいっぱいで、焦っちゃったのかな。
なので、忍君。神崎さんを支えてあげて。
あなたが一番の理解者だと思うから。」
赤松さんも理解しているんだ。
母親は、娘を理解していないことを。
「はい。・・・あの、莉亜の親って・・・。」
「あれから、来てないわね。
・・・・前、神崎さんが暴れてからショックなんじゃないかな?
・・・・あの人、神崎さんの事何にも分かってない。」
赤松さんは唇をかみしめていた。
俺も共感した。
俺の親も、莉亜の親も、
世界中にいる、子供の親も
きっと、子供の事を何も分かってはいない。
きっと、子供の同級生や、友達、
はたまた先生の方が、子供を理解している。
現実は、こんなもんだ。