180゜の世界
天使の涙
俺が、起きた時にはもう莉亜は集中治療室に運ばれていた。
あわてて向かうと、赤松さんが待っていた。
「神崎さん、点滴抜いて屋上に向かったみたい。
それで、倒れて、今とても危険な状態みたいよ。」
俺は、近くの椅子に座り込んだ。
いつも、握っていたあの手を、離さなかったら、
この運命も変わっていたのだろうか。
数十分、うつむいていると、莉亜を乗せたベットがすぐ横を通り過ぎた。
「忍君、行ってらっしゃい。」
赤松さんに見送られ、俺は莉亜の病室へと走った。
「なんとか、一命を取り留めました。」
病室の前で莉亜の母親と、医者が何か話していたが、無視して病室を開けた。
「あっ、こらっ、きみ―――」
病室に鍵を掛けて、莉亜に駆け寄った。
「莉亜。」
呼びかけると、彼女は静かに目を開け
「忍。」
って、言い返した。
あわてて向かうと、赤松さんが待っていた。
「神崎さん、点滴抜いて屋上に向かったみたい。
それで、倒れて、今とても危険な状態みたいよ。」
俺は、近くの椅子に座り込んだ。
いつも、握っていたあの手を、離さなかったら、
この運命も変わっていたのだろうか。
数十分、うつむいていると、莉亜を乗せたベットがすぐ横を通り過ぎた。
「忍君、行ってらっしゃい。」
赤松さんに見送られ、俺は莉亜の病室へと走った。
「なんとか、一命を取り留めました。」
病室の前で莉亜の母親と、医者が何か話していたが、無視して病室を開けた。
「あっ、こらっ、きみ―――」
病室に鍵を掛けて、莉亜に駆け寄った。
「莉亜。」
呼びかけると、彼女は静かに目を開け
「忍。」
って、言い返した。