180゜の世界
「俺が、いつも寝るときに莉亜の手を離さないのはなぜか分かる?」
莉亜はゆっくりと首をかしげた。
「どこにも行ってほしくなかった。
俺のそばにいてほしかった。」
彼女の手をぎゅっと握った。
彼女もぎゅっと握り返してくれた。
「忍・・・、私からも・・・問題ね。」
莉亜は目を閉じて、深呼吸をした。
「私が、忍の手を・・・離したのはなぜだと思う?」
俺は、首を振った。
「正解は・・・、忍とお別れするため。」
そう言って、彼女は俺の手を離した――――。
「莉亜・・・?」
「忍、今まで・・・ありがとう。
大好きだよ。」
莉亜は一粒の涙を流して、ほほ笑んだ。
「俺も、大好きだ。」
静かに、唇と唇を重ねた。
莉亜はゆっくりと首をかしげた。
「どこにも行ってほしくなかった。
俺のそばにいてほしかった。」
彼女の手をぎゅっと握った。
彼女もぎゅっと握り返してくれた。
「忍・・・、私からも・・・問題ね。」
莉亜は目を閉じて、深呼吸をした。
「私が、忍の手を・・・離したのはなぜだと思う?」
俺は、首を振った。
「正解は・・・、忍とお別れするため。」
そう言って、彼女は俺の手を離した――――。
「莉亜・・・?」
「忍、今まで・・・ありがとう。
大好きだよ。」
莉亜は一粒の涙を流して、ほほ笑んだ。
「俺も、大好きだ。」
静かに、唇と唇を重ねた。