ド天然!?魔女っ子の秘密【side story】
光が消え目を開けると、由良が立ったまま瞳を閉じた状態でいた。

眠っているのか…?

いや、流石のこいつでも、立ったまま寝るなんて芸当をできるはずがない…よな?

なんて思考がぐるぐるめぐっていると、


すうっと由良が目を開けた。


「大丈夫か?」

さっきの間に一体何が起こったんだ…?

だが次の瞬間俺は耳を疑った。


「翔太…」

「え…?」


今、言ったのか…?

まさか、俺の名前を、呼んだ、のか…?

そんな、信じられない…


「翔太…あたし、翔太に会いたかった」

由良は微笑んでいた。




「お前…まさか、記憶が…?」




由良は目に涙を溜めて頷き、涙が零れた。



記憶だけじゃく、魔力や体力も完全に復活していると聞き、俺は不覚にも泣きそうになった。



由良が戻ってきた。


由良が返ってきた。


由良が、俺が会いたかった由良が今、俺の目の前にいる…
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