男子校吹奏楽部員と奏でる恋

「有り得ない。音は綺麗なのにみんな揃ってない。もったいないでしょ。」

みんなが静まり返る。

「チューバはしっかり拍を刻んで。
ホルンも。絶対ずれないで。
トランペットはもっと音出して!
トロンボーンはトランペットが聞こえるぐらいの音量に!
あとクラリネットは…」


これだけ言えばマシになるでしょ。

「じゃあもう一度同じところから。
今度は私もドラムで入るから。」

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