先生×私~隣の部屋の王子様~


先生の部屋のテレビには
最新のゲームがつないであった。

「……先生これ買ったんですか?」

「ん?あー、姉貴にもらった。」

「お姉さん?」

「そう。なんか、買ったら既にダンナが買ってたんだと。相談して買えよな(笑)」

「…………それで……譲り受けたと。」

「そーゆーこと。
ほら、ここ。このモンスター超邪魔じゃね?つか、このキャラ何?かなり素早くてキモキャラだろ?」

私にゲームを渡して画面を見つめる先生。

「まぁ、キモキャラですけど……」

このゲームやって見たかったんだよね。

連続でボタンを押して倒していく私。

「おぉ!すげー…………」

「く、クリアしたぁ!」

「うわ、すっげぇ、超ありがと。
菜月つぇーな。」

「このくらい余裕ですよ!」

「……ゴキ○リもこのくらい楽勝なら……(笑)」

「そ、それは…………アイツ、キモいもん!」

「このキャラの方が……」

「これは二次元ですもん!
アイツは三次元!三次元はこう……来るし!3Dよ!3D!」

「はいはい。(笑)」

呆れたように笑う彼。

結局ゲームで盛り上がって
夜ご飯まで先生にお世話になった。


「ふわぁ……」

ヤバッ)
思いっきりあくびしちゃった。

「眠いのか?」

「あ、いえ…………。」

「無理すんなって。眠いんだろ?
帰りなさい?」

ヤダ………………。
もうちょっと……先生と一緒にいたい。

私。
先生に恋してからワガママになった気がする。

「そんな顔すんなって…………
そんなにこのゲームはまったのか?」

違うよ先生……

ハマったのはゲームじゃなくて
先生なんだよ。


「眠いんだろ?
もう、10時だしな。良い子は帰ってねんねだろ?(笑)」

からかって髪をクシャって撫でる先生。

「また、アイツがでるかも…………。」

「そしたら呼べって。」

「でも……暗いし。」

「電気つけて寝なさい。」

うぅ…………。
先生の先生モード。


「………………。」

「遅いから……帰りなさい。」

「先生が呼んだのに……」

「それは……
菜月が引き止めたからだろ。」

「………………先生ぇ。」

今日だけ。
ほんのちょっと甘えモードで攻めてみる。

「その上目遣いやめろ!
………………あぁ、もう!まだゲームすんのか?泊まってくのか?」

効果大♥

「うんっっ!
ゲームしたいです!泊まっていいんですかー?」

「普段の菜月からは想像も出来ない発言だな。」

だって。
そばいにたいんだもん。


「明日日曜日だからな。
まぁ、いっか。つか、お前はソファーで寝ろよ?」

「あ、はい!」

ニコニコしながらゲームに向かう私。


「ったく…………表情コロコロ変えやがって…………俺だって男だぞアホ。」

「へ?」

何かいった?

「なんでもねーよ。」
何となく先生の顔が赤いよーな気がしたけど……


私はゲームに夢中で先生に見つめられてるなんて気がつかなかった。
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