先生×私~隣の部屋の王子様~


んーーー……。
眩しい………………。



朝?


あ、朝??


ガバッと体を起こすと前にも見たような景色。
ここは………………。

………………………………。


先生のベッド………………。


まただ!

私……また寝落ちしちゃったんだぁ(泣)

あれ?
まてよ?

昨日先生
『ソファーで寝ろよ?』
って言ってたよね?


きっと…………私のこと気遣ってここまで運んでくれたんだ……。


先生の優しさに胸がキュンってする。

そっとベッドから降りてリビングに行くとソファーで眠っている先生を見つけた。


私のために……
ここで寝てくれたんだ。

申し訳なさと、嬉しさでどーにかなっちゃいそう。

先生を起こさないようにそっと近寄ってみる。

整った顔。
黒い髪。長い指。

今すぐ触れたい感情が押し寄せる。

だめ。

ダメよ私。

我慢して。

………………。


私はメモに
''今日の夕飯はパスタです''
と書いてテーブルの上に置いた。

ふと、寝顔見つめる。


好き…………。

先生………………。

「先生、好きです。」

思わず声に出していた。

自分でもびっくりした。


先生はぐっすりと眠っている。

ホッと胸をなでおろして
私は先生の部屋を出た。


何となく恥ずかしくって、
その日2人で食べたパスタは食べた気がしなかった。


< 32 / 47 >

この作品をシェア

pagetop