幼なじみにわたしの生死がかかってる件
「一日で進化したのか。」
『そうなのだよ!だってね・・・・ほかに選択肢ないんだもんよ。』
おーっとっとっと。いけないいけない。弱音は厳禁なのだよ。
わたしは誤魔化すように食べ終わったお皿をもってキッチンに行った。
中野家と佐原家の間で、わたしは常に邪魔者だった。
二卵性双生児なミウちんとわたしは双子だけど似てない姉妹だ。
わたしは幼稚園でも群を抜いてどんくさいわ暗いわ…見かけだって可愛らしいミウちんとは全く似ていなかった。
唯一、目だけは少しだけ似ていたけど。
父と母の愛情が偏っていくのは子供ながらに理解できた。
というか、子供って大人が思っている以上に色々なことをわかっているんだ。
だからわたしはどんどん塞ぎこんで暗くなっていき、ミウちんとの差は広がり続けたわけだ。