もう陥落寸前
「ねえ、デートしない?」
爆、弾、発、言!
固まった私。
返事を待つ星野。
にやにやしている紀子。
横にいた紀子と星野が「頑張れめげるな星野」「ありがとう。俺頑張る」などといっているのを見て、いつ親しくなったのよ、といった。
「だって、ねえ?」
「ねえ?」
なにが"ねえ?"だ!
私はついに机に突っ伏した。
ちょっとばかし首を傾げた星野がかわいい、だなんて思ってしまった自分は、もう駄目かも知れない。
もはや私を守る、壁も陥落寸前である。
了
14/3/12
