駄目男、最低。
山瀬先生の手を引いて、無言のまま車に乗り込んだ。


「…いいのか?」


ザーザーと雨の音だけがうるさい車内で山瀬先生の声ははっきりとしていた。

『どうだっていい』としか言えない答えは口に出すのも面倒だった。


康介の腕と違う筋肉質な腕があたしを包む。


「…『どうだっていい』顔してないでしょ」



溜め息と一緒に落とされた言葉に身体が強張った。


「今、決めても、後で決めても後悔するなら」


「今、決めて」


山瀬先生の形良い瞳があたしを見つめる。


振り返れば康介がいて


前を向けば山瀬先生がいる。




あたしは



グッと下唇を噛んだ。





Fin
< 43 / 43 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:50

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

calculator

総文字数/2,527

恋愛(ラブコメ)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
擬人プリ参加作品です。 サクッと読んで下さい(^^)
お持ち帰りしていいですか?

総文字数/1,699

恋愛(純愛)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
いつも無口でぼんやりした後輩の彼の、意外な一面をみてしまいました。 【壁ドン企画参加作品】 年下彼の甘い嫉妬 王道ストーリーです 姫野ゆずき様 レビューありがとうございます(*^^*)
恋愛温度、上昇中!
  • 書籍化作品
  • コミックあり

総文字数/123,767

恋愛(その他)418ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
——11月10日書籍化—— タイトルが『絶対温度-私の定義-』から『恋愛温度、上昇中!』に変わりました! 46ページまでの試し読みとなっています。 読んで下さった皆様、ありがとうございました。 ————————— 『強い』だとか 『弱い』だとか その定義。誰が決めた? 私は 泣かない 執着しない だから、落ち込まない 周りから『強い女』 と分別される。 潔い、 可愛くない、 一人で生きられる、 とか …だから? どーだっていうの? 歳を重ねる事に 開き直る術を覚えた。 ──益々可愛くなくなる という+αを添えて。 *** 恋愛経験値赤点クラス 鉄の女 不安定で不器用な 恋の行方 2010.11.18~ 2010.11.23 bikkeさん ネコツキさん SERAさん ビックアップルさん 聖凪砂さん レビューありがとです☆ 2014.9.15 全体的に修正作業しました!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop