【永遠の愛を繋ぐ2人の手】(*ラブコスメ参加作品)

やがて、彼は

「…愛梨、俺を見て。」

撫でていた手を止めて重ねた。

顔を見上げて瑛亮と視線を合わせると

彼は真剣な眼差しで私の瞳を捉えた。

「…俺は愛梨を誰にも渡したくない。
こんなに優しくて温かい手を
俺以外のヤツに
絶対に握らせたくなんかない。」

「……瑛亮。」

「…愛梨のいない会社で
手に入れる出世なんて嬉しくない。
俺は愛梨を失う方が何よりも辛い。
ずっと…永遠に手を取り合って
一緒に歩んでいきたいんだ。」

「……瑛亮。」

私の瞳から涙が溢れた。

悲しいんじゃない

嬉しくて、胸がいっぱいになる

温かい涙。

彼はそっと拭ってくれた。

「…俺も関西に異動する。
愛梨と一緒に暮らしていきたいと
決めたんだ…。
…俺はこの手を永遠に離さないよ。
ずっと愛梨のそばにいるから…。

…だから…汐見愛梨さん。
俺と結婚して下さい。」


愛に溢れたプロポーズ。

彼の眼差しに吸い込まれるように

「…私も瑛亮が好き。
瑛亮と結婚したいです。
…よろしくお願いします。」

私の口から承諾の言葉が紡がれた。


それを聞いた彼は安心したように

「…“菊田愛梨”…よろしくな。」

そう呟いて微笑むと

絡められた手をギュッと握りながら

再び私に優しく熱いキスをくれた。
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