True Love
家の中に入って部屋を回ってみた。


1階にはリビングと他にフローリングと畳の部屋が1つずつあった。


階段を上がって2階に行く。


「わあ、家の中に2階があるなんて~!」


マンション暮らしだったから2階建てというのに憧れがあったのだ。


2階に着くと、見えたのは4つの部屋。2階はすべての部屋がフローリングのようだ。


「どれが私の部屋になるんだろ~」


そうつぶやくと後ろから声がした。


「花音~、早すぎよ~…」


階段をお母さんが上がってきていた。そしてその後ろにお父さんもいた。


「ねねね!私の部屋はどこになるの?」


私の問いかけにお父さんが指をさして答える。


「その奥の部屋だよ」


私はクルッと向きをそちらに向けて部屋に入っていった。


白い壁に窓が2つ。そしてその窓から暖かい日差しが入ってきていた。


「どうだ?気に入ったか?」


「うん!お父さん、ありがとう!マンションの時の部屋より大きいね」


部屋の家具の配置を頭に思い浮かべた。
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