クローバーの起こしたキセキ





「私は紅峰夏菜(あかみね なつな)。
冬兄の妹」




自己紹介をされ、碧海も自己紹介をする。
ここまでは普通の雰囲気だったんだけど、次に夏菜ちゃんが言った言葉に私は固まってしまった。




「ふーん、こんな人が冬兄の彼女かぁ。
・・・・・私の方が冬兄とお似合いじゃん。
ねー、冬夜っ❤︎」




・・・・・ブラコンかっ!!しかも碧海がブスってことと同じ意味の言葉言ったよね、自意識過剰ちゃんか。




「あんた血ぃ繋がってるでしょ?それに夏と冬なんて正反対じゃない!」




碧海が反論する、でもさすがブラコンと言うべきか、夏菜ちゃんも言い返す。




「ふん、私たちの愛は無限なの!私が生まれた時から冬兄と一緒にいたから。
途中から割り込んで来たくせに私たちの仲を引き裂くつもりなの!?」




ケンカにならないかとハラハラしていたけど、部長さんが二人の間に入ってきて止めた。




「二人ともいい加減にしようか、じゃないと二人とも嫌いになっちゃうよ」




嫌いと言う言葉で二人は固まり、すぐさま口を閉じた。




「じゃあもう時間も無いしみんな帰ってね、あと麻美もはやく写真撮って早く出してね」




返事ができない・・・・・。
だって何撮ればいいかわかんないんだもん。
とりあえず頑張りますと言っておいた。






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