狼くんは発情期
風のせいとも思ったけれど窓は閉まっているはずだし
そもそも風はあまり吹いていない。
不思議に思いながら部屋に入ると
今日兄貴が呼んだ女だった。
こんなとこでなにしてんだ。こいつは。
すると女は部屋から出ようとしたのかこっちを向いてきた。
女も俺がいることに気づかなかったらしくかなりびっくりした顔をしていた
兄貴の部屋にいたときは顔が見えなかったけど
改めてみるとこの女はすごくかわいかった
俺が
「なんで俺の部屋にいるの?
兄貴の部屋ならあっちだけど」
というとそいつは
「あっあの。私ゆうくんと付き合ってます。
花染 ひみといいます。」
へぇ・・・ひみっていうのか。
「さ、さっきのゆうくんの部屋での
アレだったんですけど・・・」
兄貴が本気で好きになるのも分かる気がする
ひみ・・・は恥ずかしがりながらしゃべるからついいじめたくなる。
「え?アレってなに?」
俺が知らないフリをすると
「えっと・・・そのキ、キスは
ご、誤解なんです!」
「あのどこが誤解なの?っていうか誤解してもよくない?」
「ゆうくんの弟さんだから変な人だと思われたくないので」
「へぇ・・・で。どう誤解なの?」