cho to hands
いつの間にか、好きだった。

あの笑顔も、声も、目も…
背の高さも、大きな手も
ペンギンみたいな歩き方も、

だんだん秋が深まる頃に
まっ赤な紅葉を一緒に観て

冬の澄んだ空気も雪も…
一緒に感じている時間と場所と

彼と私の取り巻く環境すべてが
温かくて、好きになっていった。

彼の名前も知らなくて
甘いものが好きかどうかも
知らないまま、好きになった恋。

私から好きだと言った…恋。

もう私の会社の入社書類が
届く時期は終わったから…
郵便屋サンの大輔サンは
毎日会社には来ないけれど

この恋は繋がっていた。

初めて手を繋いだ時は
大輔サンは…私を
亜貴と呼んでくれていた。

キスをしてくれた時も
優しく私の名前を呼んでくれて
どんどん、夢中になった。

私を包んでくれているような
温かさをいつも感じていて

いつもドキドキしていた。
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