cho to hands
「亜貴…目…閉じて…。」

恋なんか初めてじゃない。

手を繋いだり、キスしたりも
もちろん、その後のことも…
初めてなんかじゃないけれど

大輔サンとは初めてだから
やっぱり、息苦しくなっちゃう。

思わず大輔サンの腕を掴んで
息苦しい呼吸から思わず…
吐息が漏れてしまった。

耳にも首筋にもキスされていた。

キスされたトコロが熱くなっていて…

ココは…大輔サンの部屋のベットで

白いシャツを着た大輔サンと
ロングキャミソールだけの私の
もう…二人だけの世界だった。

「亜貴…大輔って…呼んで…。」

私の目はきっと潤んでいた。
乱れていく髪も、呼吸も、シーツも…
そのままにしておいた。

「もう、ダメ…大丈夫…じゃ…
…ない…よ…大輔…。」

ただ大輔サンの腕を掴んで
何かを欲するように…みつめた。

大輔サンの少し潤んだ目も
私をみつめてくれていたから
私は幸せなのかもしれない。
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